2012/01/30 427

. 初詣 .

寒い日が続いています。
先週、遅まきながら伊勢神宮に初詣に行ってきました。
寒いのなんの。「身の引き締まる思い」とはまさにこのことです。
内宮の参道が長く感じられます。

内宮と外宮の参詣客の差は相変わらず。
良く言えば外宮の静謐さと内宮の賑わい。
内宮前のおかげ横丁は一種のパビリオンと化し、江戸時代のおかげ参りが再現されています。
まさに伊勢商人の面目躍如。
来年のご遷宮を控え、この賑わいは当分続きそうです。

伊勢神宮に付属する、徴古館、美術館をご存じですか。
神宮に奉納された芸術作品が数多く収蔵されています。
なかでも美術品は神宮を描いた作品ばかり。
ワンテーマでそうそうたる巨匠の絵画が並んでいます。
大観、松園から現代の平山郁夫まで。
美術ファンなら、見たことのない傑作群にきっとびっくりすることでしょう。

音楽家の奉納は神前での演奏だそうです。
聴衆のいない神にのみ捧げる渾身のプレイ。
想像するだに、身の震えるシーンです。

宗派を超えた人々が集まる神宮。
ここを日本のバチカンと思っているのは私ひとりでしょうか。

2012/01/23 426

. お一人様 .

今年のヒット予想商品が多くの雑誌に掲載されています。
その中で異色なのが「お一人様」用サービス、商品の数々。
一人カラオケ、一人鍋等々。
世相を反映したサービスとも言えます。

現在一人世帯が全世帯の半数に迫る勢いだそうです。
若年層の晩婚化、熟年離婚、高齢者の独居。
従来のお茶の間のイメージは形骸と化しています。
「酒場放浪記」を前にし、一人乾杯する単身赴任のお父さんファンが多いとも聞きま
す。
団欒という言葉も遠い昔なのかもしれません。

年末の酒売り場を巡回して驚きました。
清酒売り場と他酒類の違いが一目瞭然。
ワイン売り場は1000円以下の商品は無く、格付けワインが山積みです。
グランクリュクラスはハーフサイズの品揃えを強化。
お正月にはハレの品質重視のワイン。
ビール売り場もプレミアムビールがエンドに並んでいます。

一方の清酒売り場。相も変わらず2Lの低価格商品が特価で売られています。
なかには3Lの超割引き価格まで。
クオリティよりクオンティティー。
ハレのお正月には家族が集まり、大量の酒を飲むというイメージがあるのでしょう
か。
「三丁目の夕日」の時代を追い続ける清酒業界。
現状分析を怠った業界の悲劇がそこにありました。

2012/01/16 425

. マイブーム .

昨年からマイブームなのが、近場の日帰り温泉。
家内と二人で週末せっせと温泉通いです。
ひなびた温泉から、郊外のスーパー銭湯まで。
どこも中高年で賑わっています。

サウナ風呂では顔なじみ同士、温泉談義に花が咲きます。
スポーツから政治、はては世界経済まで。
名前も地位もわからない同士が本音で語り合う。
なかなか面白く、時間の経つのも忘れサウナにはぴったり。
おまけに体重を維持する同志がいるのも励みになります。
まさに裸の付き合い。
身分を詮索しないのがマナーです。

これは飲み屋の常連でも同じ。
その場の付き合いだけで十分なのです。
身分を明かしてしまうと、なにやら仕事との延長のよう。
まして地位をかさに、議論をリードする客がたむろする店はもうウンザリ。
気使いをする飲み屋は自ずと足が遠のきます。
自分の隠れ家的な飲み屋の存在は、この年齢になると貴重なものです。

温泉が体のケアなら、飲み屋はさしずめ心のケア。
匿名性が保証される限り、このマイブームは当分続きそうです。



2012/01/10 424

. わがままな客 .

雑誌「セオリー」で大前研一氏が「わがままを聞いてくれるサービス」について次の
ように書いています。
料理はうまいのだが、お気に入りの酒が置いていない料理店。しかも持ち込みは断じ
て許さない。
どうして客が貧しいリストから気に入らない酒を選ばなければならないのか。
持ち込み料を取ってもよいから、客の好きな酒を提供すべきである。
わがままを許すのが真のサービスであり、良い客を確保する手段である。

なるほどと思う反面、実現は難しいかなと思っておりました。
ところが実際にこの要望を実現しているモデルがありました。
東京、自由が丘のイオンリカーが始めた持ち込み可能システム。
イオンリカーと提携したレストランへ買ったワインが持ち込めるのです。
しかも持ち込み料は千円から二千円程度。
このシステム、実は販売店、酒場、お客の三方が全てウイン、ウインです。

お客はたとえ三万円のワインでもプラス千円でレストランで飲めます。
従来なら倍額の六万円は取られます。お祝い事にはうれしいサービス。
販売店は提携の酒場との全面的な取引を確保でき、高額な酒類の販売が増加します。
酒場、特にフレンチレストランは在庫が大幅に軽減でき、資金繰り上大助かり。
しかもあらかじめ予約で持ち込みワインの銘柄が把握でき、ベストマッチの料理をリ
コメンド。

このシステム、大前さんの文章がヒントかどうかは不明ですがまさにドンピシャ。
わがままを実現するサービス。
今年のビジネストレンドを推し量るキーワードになりそうです。


2012/01/05 423

. おめでとうございます .

新年あけましておめでとうございます。
本日が仕事始め。新年賀詞交換会のラッシュです。
年末はご挨拶回りでてんてこ舞いでしたが、新年はこれ一回で済み。
日本の知恵にあふれた素晴らしい伝統です。

今年は選挙の年。世界各国の首脳が交代する可能性大。
日本のようにいつの間にか総理が交代している国は珍しいのです。
アメリカでは予備選挙が始まりました。
はたして政権交代はあるのでしょうか。

アメリカ、欧州、中国、そして日本。
大前研一氏が指摘する四つの経済的地雷原。
厄介なのはそのすべてがリンクしていることです。
ユーロ下落は即、残りの三つに波及します。
そればかりか金融収縮が起こり、新興国からの資金引き揚げは必至。
BRICsの景気減速も現実に起こり始めています。

それに気づいてか、気づかずか、わが日本。
相も変らぬ政治の混乱です。
歳入増か歳出削減かの議論ばかり。どちらも必要なのは自明の理。
しかし議員定数、公務員の削減等、まず隗より始めなくては税を払う国民の納得は得
られません。
政治の覚悟が問われる一年になりそうです。


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