2015/10/19 617

. 先生と迷い猫 .

イッセイ尾形が一人芝居から遠ざかって数年たちました。

彼がまだ30代の頃から好きで舞台に通っていた私。

テレビドラマやCMでちょいと見る度、懐かしさと寂しさを感じていました。



久々の彼の主演作「先生と迷い猫」。昭和天皇を演じた「太陽」からほぼ十年ぶりの作品です。

定年退職した校長先生を60歳を過ぎた彼が等身大で演じています。

偏屈で頑固。そっくり返って歩く姿。イッセイが舞台で演じてきた得意のスタイルです。



妻に先立たれ、訪ねてくるのは彼女がえさを与えた野良猫のミーぐらい。

猫嫌いの彼は追い出そうと懸命です。

ところがある日を境にばったり顔を見せなくなったミー。

探し始めると彼ばかりではなく、ミーを探す多くの町の人を知るのです。



彼らは猫を世話することで、実は自分が癒されていた人たちでした。

そんな関わりでの先生の心の変化を、イッセイは圧倒的存在感で表現します。



今回の映画はイッセイ尾形の一人芝居ではなく、じつは二人(?)芝居。

ミー役の猫、ドロップの名演技にも是非ご注目。

最後のシーン、彼の寂しさあふれる後ろ姿。

彼の一人芝居の永遠のテーマがそこにありました。



2015/10/13 616

. 地方創世 .

10月8日、徳島市で開かれた法人会の全国大会に参加しました。
全国から1800名の役員が集まり、会場のアスティとくしまは人いきれでムンムン。
記念のパネルディスカッションがなかなか面白く、示唆に富む内容でした。

地方創生の独創的ビジネスモデルがその主題。
パネリストが葉っぱビジネスの(株)いろどりの横石社長とアートによる町づくりのNPO法人の理事長、大南氏。
平均年齢70歳のお年寄りがイキイキ働く「ツマモノ」事業の仕掛け人VSワークインレジデンスで神山町の活性化を成し遂げた才人。
面白くないはずはありません。

二人の将来の夢も独創的。
横石社長は海外への売り込みとつまものの葉でいっぱいの山の連なる山脈作り。
日本料理の世界戦略に欠かせない彩りの葉の輸出と、風景までも観光資源として売り出す魂胆です。
大南理事長は有機野菜を材料としたレストランで世界からの観光客の誘致。
まるでスペインのサンセバスチャンを徳島に再現する意気込みです。
ITの進歩で地方の田舎と世界の都市との距離はグ〜ンと縮まりました。
ブロードバンド先進県徳島のアドバンテージを生かした地方の具体例。
金太郎飴のようなバラマキばかりが目立つ地方の振興策。
補助金に頼ることのない地方創生のモデルケースとして考えさせられる議論となりました。

2015/10/05 615

. CM規制 .

ゴクゴクという喉が鳴る音。グッビ、グッビと動く喉のアップ。
今すぐビールが飲みたくなるようなCMがひょっとすると見られなくなるかもしれま
せん。

アルコールのコマーシャルの規制が厳しくなりそうなのです。
夏の暑い日、思わず缶ビールに手が伸びるこんなCM。
実はアルコール依存症の人には拷問のような表現なのだそうです。

お酒のCMタレントはもちろん20歳以上が条件。
しかし実年齢より若く見られるのが女性タレントの条件でもあります。
今回の改正で20代以下に見られるタレントの起用はご法度。
安全を考慮して25歳以上が好ましいとなりそうです。
老け顔タレントの起用が多くなるかも。

同様に清涼飲料水と誤認されるデザインのチューハイもアウト。
未成年に誤飲されるリスクがある商品は極力店頭からなくすのがベターなようで
す。

従来の宣伝活動は幅広い消費者にアピールするのが常道でした。
しかし今はアルコール依存症を始めとして、未成年、妊婦等様々な層への配慮が必
要。

この傾向の延長線上で酒類の安売り規制、飲食店での飲み放題の規制も議論されそ
うです。
この世論を安易に考えていると、タバコの二の舞になる可能性大。
タバコのCMは規制どころかオンエアーさえできないのが現実です。
致酔飲料としての自覚を業界として再確認する、いいきっかけにしたいものです。

2015/09/28 614

. シルバーウイーク .

長いシルバーウイークも終わり、今日から本格的に仕事が始まりました。
いつもの連休は人混みに出るのが煩わしく、近場でダラダラがお約束。
ところが今回の休みは一変しました。

カナダに嫁いだ娘が外国人の夫と共に新婚旅行で日本に里帰り。
混雑必至の連休もものかわ、人並みの行楽に付き合う羽目になりました。

ど真ん中の21日は京都。なんとか新幹線の切符を確保し到着。
駅前のタクシー乗り場は人で溢れています。
運転手さんのアドバイスで清水寺から高台寺に目的地変更。
たどり着けないほどの渋滞のようです。
その後娘の友人の案内で宮川町で昼食。さすがの観光客もここまでは来ず、京都の
静謐さが味わえました。

その後、前もって手配してあったMKタクシーで5時間の京都ツアー。
なんと運転手さんが英語のガイドを兼ねています。
天龍寺、伏見稲荷、嵐山。裏道を通り実にスムーズ。
流暢な英語の説明に若夫婦も大満足。こちらまで勉強になりました。
京都の観光事業の奥深さを実感しました。

帰りの新幹線ホームの弁当はすべて売り切れ。夕食難民続出です。
民族大移動を始めて経験した今年のシルバーウイーク。
休みの分散化を真剣に考えるいい機会となりました。

2015/09/14 613

. 総裁選 .

自民党総裁選で安倍総理が無投票で再選。
圧倒的な支持で国政同様一人勝ちです。

女性候補として出馬に意欲を示した野田さんさんは20人の推薦人が集められず、あ
えなく断念。
安倍総理に逆らうことができないのが今の自民党の強さでもあり、弱さでもありま
す。

女性の社会進出促進は阿部政権の目玉の政策の一つ。
もし野田さんの推薦人にならないような締め付けがあったとすれば、衣の下から鎧
が見えたも同然。
しかも自民党の内輪の選挙でこの有様。口先だけの公約だったと言われかねませ
ん。

もし知恵者がいれば、むしろ積極的に彼女の推薦人集めに動いたはずです。
どう動いても阿部総理の圧勝は確実。むしろ女性候補との総裁選は格好のアピール
となったはずです。
党内の締め付けを優先するほど余裕がないのはなぜでしょうか。
国会では圧倒的な数の優位。とはいえ連立相手の公明党との関係はギクシャク。
野党バラバラの現状でも党の孤立感は深まるばかりです。

安保法案で連日各地での抗議デモ。
それに対抗し、一枚岩で乗り切るのが今の自民党の切羽詰まった事情。
60年安保デモで総理の祖父、当時の岸総理の言葉「声なき声を聞け」が思い出され
ます。
国民はもちろん、党内の声なき声にも耳を傾ける余裕を今こそ総理に求めたいもの
です。


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