2015/09/07 612

. 商業主義 .

オリンピックのロゴマーク選定が白紙に。
競技場に続いて「おもてなし」が「やりなおし」という笑えない事態となりまし
た。

時間との戦いとなった二つの白紙撤回問題。一つは費用、もう一方は盗作疑惑で
す。
発端は違えど根っこにあるのは商業主義。
競技場の建設費がいつの間にか膨大に膨らみ、その過程説明が不明瞭。
どこで誰が上乗せし、どう配分するのか疑惑視され、すべてが明らかになる前に
チャラにしたのではと疑いたくなります。
臭い物にはフタの論理ですかね。

一方のロゴマーク騒動。ネットでの市民の監視下での再募集に果たしてどれだけの
応募があるのか疑問です。
いっそ評判の良かった招致活動時のマークを転用すればとの意見もありますが、こ
れもアウト。
既に使用権が消滅しており、大金を払うスポンサーの独占権が意味をなさなくなり
ます。
タダで多くの露出が望ましいと思うのは青臭い意見。
スポンサーの資金無くしては今のオリンピックは開催できないのが現状だそうで
す。

どちらもスポーツ競技とは無縁の騒動。
選手育成よりも競技場とマークの話題ばかりが沸騰です。
いっそビートたけしが言ったように、古代ギリシャにもどり、壊した旧国立の原っ
ぱでの競技もいいかもしれませんね。



2015/08/31 611

. 現金依存率 .

昨年に捨てたタネからこの夏見事なゴーヤの実が我が家の庭になりました。
それもなんと20本以上。おかげでゴーヤチャンプルだけでは消化できず、毎朝ス
ムージーの材料としてゴクリ。
あの苦味が朝の目覚めにはピッタリでシャキッとします。

先日、第二回三重県経営戦略会議が開かれました。
そこで話題になったのが「現金依存率」と幸福実感度の関係性。
都会の生活はお金が無ければすぐ立ち行かなくなります。
つまり現金依存率は限りなく100%に近いといえます。
一方田舎では冒頭のゴーヤの如く、食料は自給可能性が高い。
おすそ分けという物々交換の習慣があり、生活の現金依存率は都会より低いといえ
ます。

私の家では旅行などで家を空ける場合、隣にその旨の声掛けをします。
つまり不在時の用心をお願いするわけです。
旅から帰ればそのお礼と心ばかりのお土産一つ。
煩わしいと感じる人もいるでしょうが、これが田舎の習慣です。

都会ではこの声がけがセコム、アルソック等のセキュリティシステムとなります。
つまり安心をお金で買うわけです。
煩わしいことと親密な繋がりは表裏の関係。
現金依存率と幸福実感度との関係になにやら似ています。
収入が高ければ果たして幸福を実感できるのか。
従来の県民アンケートを一歩踏み込んで分析をすると、意外な面白い結果が予感さ
れる議論となりました。

2015/08/24 610

. 坂木司 .

夏休みもそろそろおしまい。朝の散歩で聞く蝉の声から代わった虫の音に秋を感じ
るこの頃です。
この夏は坂木司の小説を読み尽くしました。
10年ほど前、ひきこもり探偵三部作を読み、ファンになつたのですが、最近はしば
らくご無沙汰。
先日「和菓子のアン」を店頭で発見し、久しぶりに読んだところ、旧友に再会した
気分。
早速夏休み中に文庫本を買い集め読破した次第です。

日常に潜む謎を得意とするミステリー作家という認識から、青春小説の書き手とし
て今や売れっ子の坂木司。
「ワーキング ホリデイ」「ウインターホリデイ」の連作は親子小説。
と同時にお仕事小説になっています。ホスト業界から宅配業界へ転職した主人公を
通して仕事の詳細がわかる仕掛け。
「ホテルジューシー」は主人公のバイト先のホテル。「シンデレラティーズ」は歯
科業界。
しかもこの2作は主人公同士が親友でその夏休みのバイトを描いた作品、いわば姉
妹作品という凝りようです。
出版社が異なるのはスピンオフ小説の体裁をとっているからなのでしょね。
「切れない糸」はクリーニング屋が舞台で、その商店街の住人が「和菓子のアン」
の主人公。
すべてが繋がる坂木ワールドが一気読みで一層よく分かりました。

初期のミステリーでは北村薫の再来と思わせ、青春物は重松清を彷彿とさせます。
若い主人公の成長物語から次はどんなストーリーに変化してゆくのか。
しばらく坂木司から目が離せません。

2015/08/17 609

. お盆 .

今年は亡母の初盆。兄妹家族で法要を営みました
いつものお盆と違い、故人を偲ぶ意義あるお勤めです。
お寺の住職、と言っても34歳の青年ですが、の話に驚かされました。

学童保育に招かれ、子供たち相手に説教をしたというエピソード。
浄土真宗の親鸞の教えをどう子供達に伝えたのでしょうか。
たもとから出したのはなんとアンパンマンのフィギュア。
その後出て来たのはバイキンマン。
悪役のバイキンマンあってこそアンパンマンの正義が引き立つ。
悪も救われる、まして善人はなおさらという真宗の哲学を子供に説いたそうです。

翌日はそのお寺で恒例の流しそうめんのイベントです。
法事での住職のお誘いで我々夫婦も孫を連れて境内へ。
イベント前には簡単にお盆のお勤めがあります。
4才の孫は住職の顔を見るなり「アンパンマンのおじさん」。
嫌がりもせず神妙に手を合わせています。

その後風船釣り、スーパーボールすくい、綿あめ、スイカ割りとまるで縁日の賑わ
い。
それが全て無料。檀家の方々が子供達相手に汗だくです。

葬式仏教と言われてひさしい現代の仏教界。
若い宗教家の新しい試みに目を開かれる思いです。
伝統は革新の連続。
清々しいお盆が亡き母のご縁で過ごせました。

2015/08/10 608

. インバウンド政策 .

三重県 伊勢志摩サミット開催まであと300日余り。
準備作業に行政、民間とも大わらわです。

先日の産業振興戦略ボードでもインバウンド政策が話題となりました。
従来から私が言い続けたフリーWFの推進はサミット決定後、急速に進展しつつあります。
日本一繋がる三重県が現実になることが急務。一番がキーワードです。

産業誘致と同様、観光ではホテル誘致は欠かせません。
特に欧米のハイエンド客向けのビッグネームホテルは必須です。
サミット開催時の会議場はともかく、大使館職員用の宿泊施設は決定的に足りません。
2年前の御遷宮でも富裕層の外国人は伊勢は日帰り。
18年後の次の御遷宮に向け、今から動いても遅くはありません。

多くの一般外国人観光客向けにはAirbnbのモデルが最適です。
家庭の空き部屋を宿泊施設として利用するシステムで既に欧米では普及しています。
ただし日本では旅館業法の規制を外さないと実現は不可能。
これこそ特区の申請で三重県が魁となる気概が欲しいものです。

外国人の買い物の免税申請、処理も各店ではなくエリア、ゾーンで行えばいいのでは、、。
エリアカウンター方式で免税処理を一括でできれば、スピードアップと売り上げ増は間違いなし。
これならパパママストアのお土産店も免税店として立派に参加できます。

サミット開催は三重県の国際化のゴールではなく、スタートの号砲。
官民一体の振興策を考える良い機会が訪れました。


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