2015/08/03 607

. 放送文化大賞 .

7月29日、日本放送文化大賞中部北陸地区の審査会が名古屋で開かれました。
三重テレビの番組審議会の委員長を務める私も委員の一人として参加。
白熱した議論の末、福井テレビ制作の「私を覚えていてください。素敵な日本人
へ」が第1位に選ばれました。

この審査会は各局の番組審議会委員、新聞、通信社の記者、広告関係者で構成。
民間放送番組を視聴者の目線で選ぶ権威ある賞で、一位の作品は全国大会へエント
リーされます。

戦後70年にちなんだ作品が数多い中、この作品は群を抜く出来栄え。
日本のシンドラーと言われたリトアニアの領事代理だった杉原千畝。
彼にまつわる作品は過去にいくつか制作されています。
しかしこの作品は彼に助けられたユダヤ人を主人公に描いた視点が秀逸です。
地方局とは思えぬ資金、時間、情熱がドラマのようなドキュメンタリーを生みまし
た。
極寒のロシアから船で着いた港、敦賀。その風景と人々の優しさ。
一枚の写真の少女を探す過程で浮かび上がる感動の結末。
是非とも全国の視聴者に見て欲しい作品です。

民間放送連盟賞がプロ目線の芥川賞なら、放送文化大賞は本屋大賞。
二つの受賞作も今回は全く別の局の作品でした。
素人の私が16局の力作を集中して観るのはまさに体力勝負。
しかし、普通なら観ることができなかった地方局の作品に巡り会えたのは幸せの一
言。
番組審議会の委員冥利に尽きた審査会でした。

2015/07/27 606

. 不祥事 .

歴代社長三人が辞任する事態となった不適切な会計処理。
名門企業東芝が大揺れです。
自身がトップを務める期間を利益至上主義で乗り切るという企業風土。
またそれを見逃す社内外の取締役。
信じられない事態です。

かって海外の大手自動車メーカーでも同じ問題が起きました。
まさにいつか来た道です。
設備投資もせず、人件費は最小に抑え、期間利益のみを重視し、莫大な退職金を手
にリタイア。
株価至上主義はいつの間にか競争力を失い、経営危機に陥りました。
国際化の名のもと、悪しき海外企業化の典型事例なのかもしれません。

中小企業の大半はファミリービジネスです。
株主に目を向けるよりも、社員、お客様至上主義でなければ生き残れません
戦略的人事と戦略的投資。
今現在から次世代にどうバトンをつなぐのかが最大の課題です。
派閥抗争などの時間はありません。
ましてや粉飾決算など問題外。他山の石として肝に銘じたいものです。


2015/07/21 605

. 球子展 .

三連休最終日の昨日は、涼みがてらに愛知県美術館へ。
今週が最後の片岡球子展、滑り込みセーフです。
先日NHKの日曜美術館で特集されたこともあり、朝から大賑わい。
特に女性グループが目立ちます。

一連の富士山シリーズ、面構シリーズで人気の片岡球子。
大胆な構図、色使いから豪放磊落なイメージが強いのですが、今回初公開されたスケッチ帳をみて驚きました。
実に繊細、細密。そのデッサン力に驚嘆します。

面構シリーズに描かれている衣裳の柄の細やかさ。
女性客が絵の前で感嘆しきり。しばらく動こうとしないくらいです。

この面構シリーズ。面白いのは時空を超えてタイムスリップようなした構図。
過去と現代、作者と作品。それらが同一画面で極色彩で描かれています。
謎の絵師、写楽の肖像はなんと目が金色。まさに自由奔放、球子の面目躍如です。

自由な作風は優れたデッサンに裏打ちされたもの。
対象の裏側まで見通す力があればこその作品ばかり。
100歳の球子さんに圧倒された夏の一日でした。

2015/07/13 604

. 社員旅行 .

先週は恒例の社員旅行。大阪大笑いと食い倒れツアー。
バス二台で先ずはユニバーサルスタジオジャパンへ。
梅雨の晴れ間の金曜日。ものすごい人出にビックリです。

お目当てのハリーポッターは入場確約券があるので、一安心と思いきや、、。
エリアには入れたのですが、アトラクションは3時間待ち。
聞こえてくる言葉は日本語よりも中国語。
あまりの喧騒に早々に他のエリアへ。
追加の料金を払っているので、予約券のあるアトラクションは全員で堪能。
地獄の沙汰も金次第。関西人の合理性が垣間見られる面白いシステムです。

翌日の難波の繁華街はまるで北京にいるようです。
ドラッグストアは免税の大きな文字と中国語の説明文。
中文の名札を付けた店員の流暢な中国語での対応に驚きっぱなしです。
交差点では中国語で客引きをするサンドイッチマン。
大阪人の商魂、爆発です。

やっぱり大阪とホットしたのは最後のお楽しみ、難波花月。
文珍師匠の落語、西川きよしの漫談、大助花子の漫才。
みんなコテコテの関西弁で舞台と客席の一体感は最高潮。
これで指定席4000円程度。爆笑した後、みんなニコニコ帰路につきました。
さすがの中国人観光客も吉本のお笑いまでは爆買は無理。
異国情緒も味わえた、何とも不思議な大阪観光でありました。

2015/07/06 603

. マリアージュ .

先週フランス料理店で面白い食事会がありました。
友人のワイン好きが毎月テーマを決めてオーナーシェフのお任せ料理を楽しむ会を
開いています。
今回は幹事の方が私に気を利かせ、当社の清酒とのマリアージュを企画してくれた
のです。

当日の清酒は本醸造の極上宮の雪、大吟醸の新酒と市販酒、純米酒の山廃仕込み、
それにデザートワインの代わりに味醂で仕込んだ梅酒の5種類です。

提供する酒の温度、順番、合わせる料理も全て店のシェフとソムリエ任せ。
15人のメンバー、期待に胸が膨らみます。

本醸造にはレバーパテ、大吟醸の二種類の酒は微妙に提供される温度が違い、フグ
の白子とアワビの煮こごりの皿という凝りよう。

純米酒の山廃は本来は燗酒として楽しむ味の濃い酒ですが、これに合わせる料理を
見て一同驚嘆。
ふろふき大根の上に乗っているのはフォアグラ。しかも赤味噌仕立てです。
初めて出た温かい料理と一緒に含む酒はほのかに暖かく、フルボディの赤ワインの
よう。
最後の梅酒とフォアグラはボルドーの甘口ワイン、ソーテルヌとのマリアージュを
彷彿とさせます。

フランス料理と清酒の組み合わせ。意外と思われるかもしれませんがこれが見事に
ぴったりきます。シェフのまさに腕の見せどころ。
清酒は寿司、天ぷらとステレオタイプで捉えていると領域を攻め込まれるばかりで
す。
寿司屋のカウンターで白のシャブリ、すき焼きにボルドーの赤ワイン。
日本料理だけでなく、そろそろ日本酒が世界の料理に攻め込む時代が来たようで
す。




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