2015/04/13 592

. バードマン .

昨日は知事、県会議員選挙の投票を済まし、午後から映画館へ。

今年のアカデミー賞4部門受賞の話題作「バードマン」。

前評判が高く、期待に胸が高鳴ります。



ヒーロー映画「バードマン」の主役だった主人公が落ちぶれ、再起をかけてブロードウエーの舞台に。

こう書くと涙ウルウルのカムバック映画と思いきや、なんとも難解な作品なのです。

始終、主人公の潜在意識の「バードマン」が現れ、過去の栄光へと引き戻そうとします。

実力派舞台俳優との確執。マネージャーである実の娘との不仲。

プレヴュー公演の失敗も重なり、彼の神経は極限状態となります。



演劇記者との口論ではアメリカショウビズ界の裏側が垣間見え興味津々。

ハリウッドスターだった主人公を評する女性記者の言葉。

「あなたは役者ではなく、単なる有名人。ブロードウエーの舞台では通用しない」。

売り言葉に対する彼の買い言葉。「常套句の批評で何人の役者を殺してきたんだ」。



撮影賞を受賞したカメラワークは驚嘆の一言。是非劇場でおたしかめを。

それとドラム主体の音楽。日本の太鼓を想像しこれにもビックリ。



最後にすこしネタバレ。

この映画には「あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡」という副題が付いています。

これは舞台初日を評した最後に出てくる新聞の一面の見出し。

観終わった後、ラストシーンの解釈で家内と議論百出です。。

2015/04/06 591

. 球春 .

中日ドラゴンズ、六連勝で首位に。
まったく予想外の展開に驚きです。


今年の評論家の予想では大半が最下位。
ドラゴンズOBさえBクラスがせいぜいでした。
開幕の阪神戦は三連敗。やっぱりなあと溜息しきりでした。


ところがホームに帰り、巨人、広島に六連勝。
しかも度重なるサヨナラ勝ちにファンは大喜びです。
かくいう私も昨日の延長サヨナラには大感激。
見知らぬファンと肩を抱き合い喜びに浸りました。


ベテランが故障し、福田、亀沢等の若手にチャンスが巡ってきました。
先発投手不足が懸念されましたが、八木、バルデスの予想外の活躍。
吉見投手の復活もファンには予想外の朗報です。
勝ち始めると現金なもので球場は満員御礼。
復活したブラスの応援が響き渡ります。


主力選手の故障というマイナスが、若手の台頭というプラスに変化。
これこそ勝負事の醍醐味。
桜の開花と共に、球春の幕が開きました。

2015/03/30 590

. 幼児化 .

大塚家具の株主総会が終わり、現社長側が勝利。
株主争奪戦は予想以上の大差で終了しました。

最初は親子喧嘩かと思いきや、経営方針の違いが明らかになり経営者のガバナンス問題に発展。
株主へのアピールとして配当の増額を双方とも主張し始めました。
戦い済んだ後、この増配を可能にする利益計画がはたして達成できるのでしょうか。
株主の信頼ばかりではなく、売上、利益増は顧客、社員からの信頼なくしては不可能です。
それにしても連日の親子の罵り合いにはいささかうんざり。
企業価値は下がりこそすれ、上がることはありません。

このニュースを伝えた民放の名物番組でのキャスターとコメンテーターとの罵倒し合いにはびっくり。
先週金曜夜の報道ステーションでのハプニングです。
4月改変で番組を降板するコメンテーターが恨みつらみを本番中に吐露。
慌てたFキャスターがニュースそっちのけでこれに応戦。
まるで子供のケンカ。みているこちらは口をアングリです。


「みんなの党」は国民の面前での罵り合いで結局あえなく解党。
野党再編の軸はもろくも崩れ去りました。
水面下の駆け引きなどお構いなしの醜態に国民はソッポ。
本音といえばそれまでですがあまりにもお粗末の一言です。

共通するのはゆるキャラやヘイトスピーチに代表される「時代の幼児化」。
根回し、駆け引きなどを排除するのが公開の原則という子供じみた論理。
駄々っ子の喧嘩が、ひょんなことから本当の戦争にならないよう大人の冷静さも持ちたいものです。

2015/03/23 589

. 北陸新幹線 .

先々週は富山に出張。北陸新幹線開業の前日の12,13日。
何とも記念すべき日となりました。
帰りの列車は富山からのサンダーバードのラストラン。
駅の構内はカメラを構えた鉄男、鉄子で一杯です。
サンダーバードはこれからは金沢駅始発。富山に行くには乗り換えという不便なダ
イヤとなります。
雷鳥は富山の象徴なんですがね。

前日の富山駅の新幹線駅舎はまだクローズ。
古い駅舎が最後のご奉公。エスカレーターも無く曲がりくねった階段に一苦労。
おまけに特産品の売店は新駅舎に移転して、残り物整理の店が数店あるばかり。
なんとも情けない有様です。
最近の流れは社員の訓練を兼ねたソフトオープンが主流ですが、ギリギリ当日まで
お客様を焦らす作戦なのでしょうか。
それとも単純な準備不足なのでしょうか。
お土産を選べないお客さんにはどちらにしても迷惑な話です。

それに引き換え、行きの乗り換えで下車した金沢駅はおもてなしの準備万端。
新幹線がすでに開業したかのような華やかさです。
以前からの観光地といってしまえばそれまでですが、その違いに驚きます。
食べ物のおいしさでいけばいい勝負の両都市。
思わずフレーフレー富山と応援したくなるのは、判官びいきのなせる業でしょう
か。

2015/03/09 588

. ceンブルース .

昨日、四日市出身の脚本家、長田紀生さんの監督作品「ナンバーテン ブルース」の上映会が開かれました。
この作品は1974年から75年、戦時下のベトナムでロケされたもので、事情により一般公開がされず封印されたいわくつきの映画です。
国立近代美術館フィルムセンターで2012年発見。40年ぶりに故郷で公開されました。

川津祐介演ずる主人公は高度成長期を代表する商社マン。
彼がひょんなことから殺人を犯し、逃亡のはて自滅するという衝撃的なストーリー。
ナンバーワンならぬナンバーテンとは最低の意味。
後のバブルからその崩壊に繋がる日本の姿を暗示させる物語です。

上映後の監督のお話が秀逸でした。
東映映画の名脚本家として知られた彼の映画哲学の数々。ファンにはネタバレも含め堪えられません。
「映画と料理は似ている。材料を吟味し、アレンジしお客さんを楽しませる。」
「楽しかったの一言がすべて。それまでの苦労が吹っ飛びます。」
「どんな娯楽作品でもヒット作には毒が含まれている。喉に引っかかる棘が作品のスパイス。」

最後の監督の一言が忘れられません。
「映画と料理には決定的な違いがあります。人は料理を食べないと死にますが、映画はそうではありません。」
「生きてゆくことに必要ないもの、芸術、文化等を大切にすることが成熟社会の今の日本に求められています」。
効率がすべての政治、経済優先の現代に対してのスパイスの効いた毒でした。


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