2015/01/26 582

. ビフォー3部作 .

前にこのブログで紹介した映画「6才のぼくがおとなになるまで」が見事ゴールデ
ングローブ賞を最多3部門で獲得。
リチャード リングレイター監督の18年に及ぶ異色作。
実はこの作品と表裏をなす作品があるのをご存知ですか。
俗にビフォー3部作と言われるシリーズです。

1995年の「ビフォーサンライズ」 2004年の「ビフォーサンセット」2013年の「ビ
フォーミッドナイト」。
監督と主演のイーサンホークは同じ。撮影期間もほぼ同じ。
「6才...」と同時進行で制作されていたと思われ、なんとも壮大な発想です。

一作目の「ビフォーサンライズ」は公開当時「恋人までのディスタンス」という陳
腐な邦題でした。
この作品はベルリン映画祭でブランプリを獲得。3部作が終了し、原題に変更とな
りました。

一作目での主演のイーサンホーク、ジュリーデルビー、二人とも二十歳そこそこの
初々しさ。
ウイーンでの夜明けまでのはかない恋が切ない名編です。
二作目の舞台はパリ。30代になった二人の偶然の再会。
一作目の最後から9年。その間の二人に何があったのか。秘密が明かされます。

そして最後の三作目。40代となった二人は立派なおじさん、おばさん。
体型も言動も一作目からの18年の歳月を感じます。
実年齢で演じる二大スター。年月の残酷さも浮き彫りとなります。


この映画、ほとんどが主演二人の会話劇。しかも名長回しのワンカットの連続。
主演二人が脚本にも参加していることを知り納得しました。

瞬間、瞬間が歴史を創る。
映画のセリフが胸に響く三部作。
休日の一日、カップルのDVDので一気見をお勧めします。


2015/01/19 581

. 神様はバリにいる .

朝のNHK連続ドラマ「マッサン」。初めてみた朝ドラですが業界人としては興味津
津。
虚実おりまぜたエピソード。実在の人物と重なり目が離せません。

主人公のマッサンと並ぶサントリー創業者がモデルの鴨居欣次郎。堤真一の男ぶり
と関西弁のメリハリの良さに主人公を凌ぐほどの人気とか。
そんな堤真一の最新の主演映画が先週封切られました。

「神様はバリにいる」。バリ島を舞台にしたヒューマンコメディーです。
尾野真千子扮する自殺しに来た破産寸前の経営者。
ヒョンなことから彼女を救ったのは、下品で趣味悪の堤真一演ずる大金持ちの通称
「アニキ」。
彼流の成功哲学を学ぶ過程で語られる語録の数々。
「人生はドラクエや」「失敗したら笑え!」「世間の常識を徹底的に疑え」等々。
常識にはまらない彼の言動に彼女は反発しつつも、やがて自分の間違いに気づきは
じめます。

失敗を周りのせいにし、自分の努力を怠る。
「本当はペンギンは空を飛べるのに、周りと同じくよちよち歩いてばかり。いっぺ
ん飛んでみい!」。
学歴と世間体からかけ離れたアニキの哲学がストレートに胸に響いてくる不思議な
映画です。
まさにテレビドラマの延長線上の堤真一ワールド全開。
共演の尾野真千子のコメディエンヌとしての才能にもビックリです。

無一文から大富豪になるなんてと思っていたら、何と実話と知ってまたビックリ。
お正月に観る文字通りの「開運ムービー」。
久しぶりに初笑一杯の満席の劇場を後にしました。

2015/01/13 580

. 賀詞交歓会にて .

先週月曜日より仕事始め。
複数の業界、団体の賀詞交歓会に出席しました。

マスコミで見る経団連等の大手企業の経営者の今年の見通しは明るいものばかり。
円安で恩恵を受ける輸出関連と、株高で時価総額が上がった大手企業。
法人税減税で、賃金アップも口にする景気の良さです。

ところが私の出た交歓会で聞く中小企業経営者の発言は真逆です。
法人税減税の恩恵を受けるのは黒字企業のみ。
赤字企業は法人税をそもそも払っていないからです。
また、円安は輸入原料の値上がりを招き、コストは大幅アップ。
価格に転嫁できない中小企業の経営を圧迫するばかりです。

一方法人税減税で減った収入に充てるのが、予定される外形標準課税枠の拡大で得られる財源です。
この税は赤字、黒字を問わず企業にかかるもの。
大企業は減税で得た財源でベースアップと設備投資。
大部分の中小企業は増税となり、四苦八苦となります。

企業間格差はますます拡大し、同時にそこに働く社員の収入格差は広がります。
ただでさえ人材の確保がままならない中小企業には厳しい時代が到来。
いまこそ先を見据えた戦略的な経営と、人を大切にする風土が求められています。

2015/01/05 579

. おめでとうございます .

明けましておめでとうございます。
皆様方には良いお正月をお過ごしのことと存じます。

今年は雪に降り込められ、テレビ三昧という方も多かったのではないでしょうか。
撮りダメ番組が多い中、私はやはりライブ番組にチャンネルを回してしまいます。

年末はボクシングの世界戦。正月は箱根駅伝、高校サッカー。
そういえば紅白歌合戦もライブですね。
WOW WOW ではサザンの年越しライブ。

そんな番組の中、正月気分が一番味わえるのがウインフィルのニューイヤーコンサート。
今年の指揮者はズービン メータ。昨年イスラエルフィルで来日。最高の演奏を聴いたばかり。
何とも華やかな気分に浸りました。

昨日は四日市でウイーン オペラ舞踏会管弦楽団のニューイヤーコンサート。
正真正銘のライブを楽しみました。
このコンサートの特徴は三重ジュニア管弦楽団との共演です。
一流のプロと子供たちが共演できるとはなんと幸せな企画でしょうか。
お正月から清々しい興奮を覚え、幸先の良い一年を予感させるライブでした。

2014/12/27 578

. ありがとうございました .

先日、今年最後の三重県産業振興戦略ボードが開催。
日本創生会議の衝撃的な地方消滅予想の発表を受け、様々な三重県の振興戦略が議論されました。

その折の四日市コンビナート関連の委員の発言に感動。
「他地域の自社の事業所に比べ、当地の工場稼働率は高く、故障率は極めて低い」
四日市工場のスタッフの優秀さが際立っているのが主たる理由だそうです。

職場を支える人材が無ければ、事業は成り立ちません。
四日市の工業はそんな優れた人々によって成長してきたのです。
しかし近年、手をこまねいていると人材は都市に流出。
地方は過疎化するばかりです。

そこで私は次のような提案をしました。
実業高校の2年間の専科の創設です。つまり県立高校の高専化。
工業高校に限らず、農芸高校にも発酵工学のような専科を設ける。
そして出来ればその進学費用は県内企業から募った奨学金で充当。
優秀な人材が県内に留まることが産業発展の基本で、若年人口の定住化にもつながります。
大学編入等、まだ解決すべき問題はありますが是非とも検討してほしい施策。
中央に頼るばかりではなく、地方独自で出来る振興策はまだまだありそうです。

この一年、色々なことがありました。
来年が良き年になりますように、、。
お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。


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