2017/06/05 703

. 続 サミット考 .

今年のモンドセレクションの表彰式会場はマルタ共和国。

イタリアのシシリー島とアフリカ大陸の中間に位置する、EU加盟国中最小の国家。

観光国家らしく、チリひとつない美しい島です。

式後、隣のシシリー島パレルモまで行こうと思ったのですが、これが一苦労。

直行便は何と週ニ便。そのためわざわざイタリア本土まで飛び、トランジットして戻る1

日仕事。マルタの発展を妬むイタリアの嫉妬のなせる技かと邪推してしまいます。



シシリーはイタリア南部を代表する都市。しかし北部のミラノのような華やかさは感じら

れません。エトナ火山に代表される山々が連なり、日本の九州を彷彿とさせます。

ここがマフィアの故郷。仕事を探し、アメリカへ多くの移民が海を越えました。

異国の地で生まれたファミリーの結束。映画「ゴッドファーザー」の原点でもあります。



映画のロケ地を 巡るツアーも今回の旅の楽しみでした。

当時のままのドンの館、教会、パブ等を訪ねる途中、今年のサミット会場となったタオル

ミーナへ立ち寄りました。

昨年の伊勢志摩サミットのロケーションとなんと似ていることか。

首脳のホテルは山の上。下の海岸とはロープウェイの交通手段のみです。

風光明媚なリゾートでしかも安全優先の適度な不便さ。

来年のカナダ 、ケベックは果たしてどんなサミットになるのでしょうか。



イタリアは三重県とよく似ています。

発展する北部と人口流出が止まらない南部。

多くの遺跡、美味しい料理、ワインがあるにもかかわらず、それを活かしきれないもどか

しさ。繁栄と清潔さは比例することがわかる街のゴミ。

財政悪化と都市整備を巡る悪循環が見て取れます。

幸い南に神都伊勢を抱える我が三重県。世界一清らかな観光地としてまだまだ発展する余

地はいくらもありそうです。







2017/05/29 702

. サミット効果 .

伊勢志摩サミットが終わり、ちょうど一年。

その総括とレガシイの議論がマスコミを賑わしています。

三重県は南北に長い県。四日市のある北部と伊勢志摩の南部。

観光産業とコンビナート中心の科学産業。

それぞれにその影響の温度差があり、一概に効果は測れないというのがほぼ結論。

現に行政からの評価も「まだら模様」。

その影響がなかなか実感できないというのが本音のようです。



果たしてそうでしょうか。

実はサミットにどう対応したかでその効果は違っています。

何もせず空から降ってくる恵みを待っていたのでは、期待はずれ。

自身がどう能動的に動いたかがポイントです。

つまりやる気の差が果実を手にできたかどうかの分かれ目でした。



一つの例を示します。同じ伊勢志摩のホテルの話です。

サミットの警備にこられた各地の警官の方々が、以降の一番の観光客としてのリピーター。

これは前回の洞爺湖サミットで実証済みでした。

この情報を活かしたホテルは今も盛況。警察官の家族旅行で賑わっているそうです。



今この原稿はモンドセレクションへ向かう空港で書いています。

今年は地中海のマルタ共和国が表彰式の舞台。

隣は今年のサミットが開かれたシシリーです。

式後訪れる予定のシシリーでどんなサミット効果が見られるのでしょうか。

なんとも不思議な縁を感じる旅になりそうです。


2017/05/22 701

. クラス会 .

昨日の日曜日は大学の同窓会。

十数年ぶりに会う顔はやはり古希の顔です。


前回の会はまだ現役真っ最中。仕事の話が中心で自慢話のオンパレード。

今回はほとんどがリタイアしており、そのぶん油の抜けた和気あいあいの話題ばかりです。



当クラスは一部の自営組を除いてほとんどが一部上場の企業に就職。

前回のクラス会は出世レースの終盤時期。

数人は有名企業のトップまで上り詰めました。

名刺が必要なくなった今回の近況報告は仕事抜き。

スピーチの大半は病気と連れ合いの話題です。

およそ半数がガン、脳梗塞、心筋梗塞の経験者。

家庭では何人かが離婚経験あり。連れ合いに先立たれたケースも数多い。

改めて家庭の幸せのありがたさを感じます。



猛烈に仕事してきた我ら団塊の世代。

家庭を蔑にしたつけが回り、今でも昼食は一人で外食という仲間が大半です。

そうなるとつい軽く昼間から一杯。

そのせいかアルコール依存ぎみの友人もちらほら。

これも今までの生きてきた過程が垣間見え少し切ない気がします。



70歳過ぎれば男の顔は履歴書。

元気で夫婦仲良く、穏やかな人生を楽しみたいものですね。





2017/05/15 700

. ひよっこ .

NHkの朝ドラ「ひよっこ」が今の私のマイブーム。

桑田佳祐のテーマソングもお気に入り。

イントロからいかにも昭和のポップスです。



この時間のドラマはシリーズで好き嫌いがはっきり分かれます。

「マッサン」から見始め 、交互に好き嫌いが交錯。

前シリーズは暗くていまいちでしたが、今回はどっぷりハマっています。



時代設定がまさに私とシンクロ。自分がタイムスリップしたかのようです。

集団就職、東京オリンピック、日活青春映画。恥かしくなるほど良くわかります。

主役の有村架純の役作りもいかにも昭和の高校生。ふっくら顔が素朴で可愛い。

彼女を取り巻く俳優陣も達者です。宮本信子、古谷一行、特に父親役の沢村一樹の

演技は秀逸です。

茨城、秋田 青森など微妙な方言の違いも細かく表現しています。



携帯も無く 、電話は呼び出し。手取り6000円の初任給のほとんどは実家に仕

送り。

日本人全体が健気で働き者。明日に希望が持てる時代でした。

アナログでしたが、デジタル万能の現代には無かった暖かさがあふれた時代でした。

毎回思わず涙を流してしまうほどの脚本のうまさ。団塊世代のハートを掴んで離し

ません。

それにしても蒸発したお父さん、無事でいるのでしょうか。

同世代で話題になるドラマの誕生です。






2017/05/08 699

. ドラゴンズ .

プロ野球開幕からはやひと月。

私の贔屓チームドラゴンズが不振を極めています。

昨日はやっと一矢報いましたが、大型連休中は全て逆転負けで六連敗。

ファンにとっては、ゴールデンならぬブラックウイークでした。

落合監督時代の常勝球団はどこに行ったのでしょう。



打てない、守れない、抑えきれない、逃げ切れない。

投手力中心の得意の守り勝つ時代ははるか昔となりました。

これはひとえに人的投資を怠った球団経営の慢心にあります。

プレーヤーの年俸削減、ドラフトの失敗、チーム内の不協和音。

GM制度という院政でチーム内のまとまりは無くなり、監督、コーチ陣の迷走は目を
覆うばかりです。



この有様はまるで昨今の大企業の破綻を見るようです。

経営陣の不仲からあっという間に債務超過に陥ったS社、T社。

トップの在任中の利益のみを重視する「期間利益主義」が企業を滅ぼしました。

設備投資と人材教育をないがしろにし、株価と当期利益のみを追求。

人事抗争に明け暮れた結果、技術革新と世代交代が遅れライバルに次々と追い越されることになりました。



ドラゴンズと対照をなすのが広島カープです。

雌伏の時代にコツコツ若手を育て、カープ女子と言われるファン育成にも尽力。

その心意気に大リーグから黒田投手までカムバック。

新井選手等のベテランと若手がかみ合い全盛期を迎えつつあります。



ドラファンにとって今は我慢の時代。

サッカーのJリーグと違い、これ以上下位に落ちることはないのです。

三年間、いや五年間の再建計画に基づく将来を見据えた試合をぜひ見せて欲しいものです。








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