2017/09/11 717

. アキラとあきら .

池井戸潤の最新作「アキラとあきら」がいきなり文庫本で登場。

あっと言う間にベストセラーとなっています。

この作品、10年以上前に書かれ、眠っていたのが日の目を見たもの。

なんと、作品発売とほぼ同時にWOWOW でドラマ化。

異例ずくめのコラボレーションです。


このドラマ、9話完結で見ごたえたっぷり。

主演は向井理と斎藤工。良家の彬と苦学生の瑛。

向井の爽やかさと斎藤の目の暗さが二人の境遇を際立たせます。

20年の歳月を超えて交差する2人のアキラの人生。

さながら往年のジェフリー アーチャーの小説「ケインとアベル」を彷彿とさせます。

池井戸潤お得意の銀行を舞台に、バブル真っ只中から崩壊へと進む日本経済に翻弄
される二人の様が描かれます。

対照的な育ちの二人のアキラがそれぞれの立場で苦労を重ね、最後に手を携え企
業再生の大逆転劇を成し遂げる。

「半沢直樹」のカタルシスの再現です。

池井戸潤の作品はとても2時間の映画枠では収まらない、まさにTV ドラマ向きの長尺。

その分、主役だけでなく脇を固める俳優も重要。

上川隆也、松重豊、小泉孝太郎等こちらもすべてがはまり役。


昨今はバラエティが幅を利かすテレビドラマ不作の時代。

地上波、衛星の各局で今後池井戸作品の争奪戦が繰り広げられること、必至です。





2017/09/04 716

. がらくた .

朝の連続ドラマ「ひよっこ」。私の青春時代とシンクロし、すっかりハマっています。

桑田佳祐が歌う主題歌「若い広場」もまさに昭和の歌謡ポップス。

大学時代の安アパート生活が思い出され、懐かしさひとしおです。



そんなこんなで桑田佳祐の最新アルバム「がらくた」を早速買いました。

なんと驚くことにCD、DVD 、ブックレットのセットで5000円超。

子供の小遣いでは買えない値段。おいおいと思って収録曲を聴いてみれば納得です。

このアルバム、対象は完全に我々還暦越え世代。

「ひよっこ」のファン層と重なる見事な戦略です。



昨年の名曲「君への手紙」の歌詞の一節。

「重い荷物降ろして時には遊びに行こう。燃える夏を過ごせば実りの秋が来る」。

60歳を超えた桑田佳祐ならではの言葉の魔術に共感します。

時代をサーフィンしてきた彼ならではの歌作り。

還暦、古希の同窓会のエンディングにピッタリの曲です。



このアルバムの特典DVD は東京ビルボードでのスペシャルライブ。

アルバム曲をカバーするライブ映像でなんと歌詞の字幕入り。

サザンの歌はメロディラインとリズムのノリがすべてと思いきや、その歌詞の泣かせること、泣かせること。

作詞家桑田の面目躍如です。



最後のオマケのブックレットは岩波ならぬ波乗文庫。

彼自身の曲に対するライナーノートで抱腹絶倒。

これまた文筆家としての彼の才能に敬服です。

内容も装丁も遊び心いっぱいお値打ちアルバムであること、保証付きです。




2017/08/28 715

. 民泊 .

恒例の夏休みをカナダで過ごしてきました。

今回は娘夫婦の案内でケベック 、モントリオールへ。

ケベックは来年サミットが開かれるヨーロッパの小都市ような美しいしい街です。

両市とも看板もメニューもフランス語。地元民の会話もフランス語です。

カナダの首相は必然的に英語、フランス語を話すバイリンガルが当たり前。

島国日本とは構造的に国際化の成り立ちが違います。



噂に聞くAirBnBを体験しました。モントリオールは一個建ての三階作り。

2バス、4ベッドルームで駐車場付きです。

2家族が2日過ごすには十分な広さ。これで2泊、日本円で40000円 、一人10000円の安さです。

WF環境はバッチリ。グラス等の食器も完備されています。

スーパーは隣。夜は静かでこの安さは魅力的ですね。



民泊の良さはリビングルームで2家族が談笑し、眠くなれば個々の寝室へ。

朝起きる時間もそれぞれ。キッチンで勝手にコーヒーを飲む。モーニングコールもありません。

プライバシーを重視する米国で生まれたのも宜なるかな。

なんとも休暇にはピッタリのシステムです。



メールであらかじめ知らされているコードで鍵の受け渡しも万全。

大家、客のそれぞれが評価されるので双方のサービス、マナーも完璧。

インバウンドの増加とホテル不足に悩む日本には、最優先の課題として早急な整備が望まれますね。


2017/08/21 714

. 野球観戦 .

私の贔屓ドラゴンズの試合の生観戦で今季ようやく初勝利。

12日の対ヤクルト戦のことです。

それまで行くたびに敗戦続き。試合の途中で諦め、最後まで見届けず帰ることもしばしば。

久しぶりに最後のヒーローインタビューまで堪能しました。



テレビ観戦と球場観戦の一番の違いはなんでしょう。

それは見知らぬ仲間同士が喜び、時には落胆する瞬間を共有すること。

一塁側はホームランが出ると、前後左右のファンとハイタッチ。

テレビの前、しかも一人ではありえない喜びです。



ナゴヤドームは対戦が強いチームと弱い相手では行きの地下鉄から風景が違います。

カープ、タイガーズ戦では赤、黄色が車内を埋め尽くし。ドラゴンズブルーは肩身が狭い有様。

ホーム球場では、チケットが取れず、わざわざ空いている名古屋まで遠征とか。

三重県の後援会長の私としてはなんとも悔しい限りです。



しかし先日の試合で隣に座ったドラ女子連の頼もしいこと。

各選手の個人応援歌をすべて諳んじ、大声で歌うこと歌うこと。

抑えの田島投手が登板すると、手を組み祈りのポーズ。

勝った瞬間は周りのファンと抱き合わんばかりでした。



勝負事はやはり勝ってナンボの世界。

来年はドラゴンズが快進撃。ナゴヤドームは連日満員でビジター球場へファンは遠征。

見果てぬ夢とは知りながら、広島、甲子園の席をドラゴンズブルーで染めてみたいものです。





2017/08/16 713

. メイド イン ヨッカイチ .

お盆休みに四日市市制120周年の企画展「メイド イン ヨッカイチ」を見に博物館へ。

ここは混雑とは無縁のよく言えば静けさ、はっきり言えば閑散さが際立っています。

中に入ると私と家内を含め入場者はなんと4名のみ。

子供連れで一杯の階下のプラネタリウムとは格段の違いです。

果たして500円の入場料の価値は有りや無しや。



四日市の生み出した産業の歴史が製品と共に一目瞭然。

往時の写真と資料は眼を見張るばかりです。

特に興味深かったのは昭和6年の伊勢毎日新聞新年号付録の四日市港繁盛すごろく。

50に及ぶ当時の代表的企業が並ぶ一種の名鑑です。

しかし栄枯盛衰は世の習い。

イオンの前身の岡田屋、現在のトランスシティの四日市倉庫など現存する企業は数社の
み。

歴史の重みと時代の変遷を感じ、身の引き締まる思いです。



当時室山町にあった清酒「八島」。なんと1900年のパリ万博で金賞を受賞。

立派な受賞額が展示されており、びっくり仰天です。

モンドセレクションに当社が出品する遥か以前の先達の偉業に敬礼。

三重県人の進取の精神にも感動しました。



その他、おなじみの萬古焼、団扇から変わり種では野球の硬式ボールまで。

四日市の歴史を産業の視点で見る面白い企画展です。

最後に苦言をひとつ。

せっかくの展示会ながら市の広報が全く不足。

おまけに目録はおろかパンフレットひとつ無し。

博物館のホームページに至っては説明さえありません。

民の活発な企業活動の歴史を知るほど、官のおざなりさ、怠慢さが際立つ皮肉な展覧会でもありました。





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