2016/11/07 673

. 醸終祭 .

三重県神社庁からご依頼のご神酒「三重の新嘗」が無事完成。

先週お祝いの「醸終祭」が当社酒蔵でしめやかに執り行われました。

今年は三重県の酒造好適米、神の穂で仕込み、やや辛口のスッキリとした出来ばえ
です。


神事の後、恒例の直会(なおらい)。出来上がったばかりの白貴で乾杯。

なごやかな宴を楽しみました。


奈良時代は庶民が酒を呑める機会はごく限られていました。

ひとつには今回のような神事の後の直会です。
ご苦労さん会、今で言う打ち上げでしょうか。


もう一つは秋の農作業が終わった後のお祭り。

村人がたわわに実った田んぼを近所の山から見下ろし、豊作に感謝する無礼講の宴
会です。

酒が入れば歌のひとつも出るのが酒宴。

今で言えばカラオケ大会でしょうか。

しかし奈良時代は歌は歌でも和歌。全員がシンガーソングライターで自作のオリジ
ナルソングです。

それもほとんどがラブソング。相聞歌が男女で交わされます。

酒は恥ずかしさを取り去る一種の媚薬とも言われています。

万葉集はその集大成。ラブソングブックの名作なのです。


今やいつでも、誰でも酒が自由に楽しめる時代。

そんな幸せに感謝し、一年の蔵の無事を祈願した恒例の神事でした。

いよいよ今年の酒つくりも本番です。




2016/10/31 672

. 日曜日クラッシク​館 .

日曜夜9時、NHKEテレの人気案組「日曜クラッシク館」。

先週は特別番組編成のウイーンフィルの来日コンサートでした。

指揮はズービンメータ、小沢征爾のダブルマエストロ。

そしてバイオリンのソリストとして、アンネ ゾフィー ムター。
夢のような顔合わせです。


東京、六本木のサントリーホール創立30周年の記念ガラコンサート。

10月1、2日に行われた模様を放送した2時間番組です。

ダイジェスト版ですが、何ともため息の出るようなプログラム。

メータの指揮「フィガロの結婚」序曲。

小沢は交響曲「未完成」。彼の体力を考えた選曲とも思える編成。


武満徹の「ノスタルジー」をムターと小沢。日本のコンサートホールへの敬意とご
祝儀の現れかもしれませんが、なんとも難解で退屈です。

お祝いのコンサートには果たしていかがなものでしょうか。


このコンサート、チケットは5万円。しかも男性はブラックタイ。つまりタキシー
ドかモーニング着用。女性はイブニングドレスまたは着物が義務付けられています

最後に新年以外にはあり得ないウイーンフィルのワルツ、ポルカで締めくくり。

この時ばかりは客席の正装がピッタリと絵になりました。


無料でパジャマ姿、しかも一杯引っ掛けて観る極上のクラッシクコンサート。

指揮者の表情、ソリストの指使い。テレビならではのアップ画面に大満足。

サントリーさんに敬意を表し、「山崎」の水割りをなめながら過ごした、日曜日の
悦楽の2時間でした。



2016/10/24 671

. 大酒蔵市 .

先週の日曜日、第二回三重の大酒蔵市が開催。

多くの日本酒ファンで四日市のアーケード、公園通りは大賑わいでした。



三重県内の酒造メーカー22蔵、四日市の飲食店の出店が14ブース。

今年のサミットで提供された日本酒が三重県産という効果もあり、県外から多数のお客様も、、。

公園通りにブースがズラリと並ぶ様は呑み助の心をくすぐります。



前売り券は10枚綴りで3000円。一枚を特製お猪口に交換し、なみなみと注がれた酒を片手につまみ探し。

立ち飲みで知らぬ客同士が肩を並べて大盛り上がりです。



思わぬ仲間と出会うこともあれば、一期一会の出会いもあります。

午後4時が終了時間というのもなかなか微妙です。

グダグダ言いながら、飲み屋の開店の5時まで時間を潰すのも酒飲み心理。

その日は市内の飲み屋はほぼ満席でありました。



四日市では恒例の酒場巡礼企画、街バルがすっかり定着。

この催し、それのスピンオフ企画ですが、名物行事として定着しそうな勢いです。

めったに飲めないブランド、つまみから定番酒まで。

メーカーにとっては、新製品のデモとしても大変有効な催し。

同時に飲食店としては、新たなファン獲得のチャンスでもあります。

新発見あり、懐かしい友との再会あり、酒とつまみのマリアージュを楽しんだ秋の一日でありました。


2016/10/17 670

. 美術の秋 .

菰野町のパラミタ美術館で現在、大観、玉堂、龍子展が開かれています。

明治以降の日本画を牽引してきた三巨匠が揃い踏み。

連日多くの観客で賑わっています。


この三人、主義主張を超えての交流がありました。

「雪月花」「松竹梅」という同じ画題展に共同出品。

何とも贅沢な展覧会があったものです。


今回は三年続いた作品の三幅対のうち二組が展示されています。

朦朧体の大観、品格ある玉堂、大胆な構図の龍子。

個性的な三幅の松、竹、梅。雪、月、花。

三人の画家の友情とライバル心が交錯し、見る者を圧倒します。


大観と玉堂の作品はパラミタミュージアムの収蔵品がほとんどですが、龍子は大田
区美術館から特別に貸し出されたもの。

龍子独特の圧倒するばかりの大作が所せましと展示されています。

また大観ゆかりの工芸品や艶やかな彼のデザインによる留袖なども同時に展示され
ています。

これは大観のパトロンであった辰沢家から、当美術館が直接譲り受けたもの。
滅多に見ることができない珍品です。



県立美術館では「石垣定哉」。津市の石水博物館では「会津八一と半泥子」展。
三重県に美術の秋がいよいよ訪れました。


2016/10/11 669

. 醸始祭 .

先週の6日、三重の新嘗の醸始祭が当社の酒蔵にて執り行われました。


5年前より三重県神社庁からの依頼を受け、県内の800余の神社の新嘗祭で使用するご神酒の醸造を当社が仰せつかっております。



台風18号の上陸も予想されていましたが、奇跡のような秋晴れ。

まさに神の御加護としか言いようがない天候に恵まれました。



三重県下の名立たる神社の宮司の方々が勢ぞろい。

蔵内に設えた神棚。荘厳な祝詞が流れ始めると蔵の空気が一変します。



参列者一同のお祓いの後、酒米、酒のタンク、搾り機まで清め、酒つくりの成功を祈願。

これから三重の新嘗の醸造が終わる約1か月の無事をお祈りしました。



酒の起源ともいわれる口噛酒。その重要な役目を担ったのが神社の巫女。

これ以来、酒と神社は密接な関係となりました。

クロキ、シロキの二種類あるご神酒。クロキは伊勢神宮の内宮が醸し、当社はシロキを製造します。



三重の新嘗の醸造から始まり、来年の5月まで。

身の引き締まる今年度の酒つくりがいよいよ始まりました。




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