2016/04/11 642

. カリスマ辞任 .

セブンの鈴木会長が退任を表明。カリスマ経営者の退場が波紋をよんでいます。

自身が主導して作成した人事案が取締役会で否決されたことが引き金。

なんとも唐突な幕切れとなりました。



グループ内で好調なコンビニ部門の社長の交代案。

業績不振でもなく、若返りでもない不可思議な人事案に社外からも反対の声。

決定的であったのが創業家からのノーの表明。

四面楚歌で強力なリーダーシップを持つ経営者が表舞台から去ることとなりました。



自身の身内への経営権の委譲も疑われるお家騒動説が流れる事態。

流通業の近代化を成し遂げた功績に汚点を残す結果となりました。

改めて経営者の身の処し方を考えさせられるケーススタディ。



シャープ、東芝問題もその発端は人事を巡るお家騒動。

社内のごたごたが経営の根幹を揺るがし、膨大な赤字体質に転落しました。

願わくば、先例の轍を踏まないことを祈るのみです。



2017年は団塊世代が70歳を迎える最初の年。

中小企業経営者が事業承継を考え始める時期ともいえます。

企業の根幹をなすのはつまるところ人。

資金のみならず、人事の承継がいかに大切かを改めて考えさせられる今回の辞任劇でし

た。


2016/04/04 641

. 安野光雅展 .

あっという間に桜が満開です。

そうなると冬お休みしていた朝の散歩のお仲間がゾロゾロ。

まるで人間の啓蟄のよう。いい季節になりました。



こんな季節にピッタリの展覧会に昨日出かけてきました。

三重県菰野町のパラミタ美術館で開かれている「安野光雅展」。

ふしぎなえから旅の絵本まで。コピーどうりの幸せ感あふれる作品の数々です。



司馬遼太郎の街道を行くの挿画として私にはおなじみですが、連れ合いには昔子供

たちに読んだ絵本作家。

そんな多彩な作品が美術館いっぱいに展示され、なんと全て観るのに2時間もか

かってしまいました。館内は家族連れ、若いペア、老夫婦と普段とは違う観客で

いっぱい。

小さな子供の「これなあに」の声があちこちから聞こえてきます。

不思議な絵の前での多少のおしゃべりは今回はお目こぼしです。



世界を回る旅の絵本は圧巻。細密な描写とウイットにとんだ構成。

絵の中に隠された仕掛けを発見する楽しさに時間の過ぎるのを忘れてしまいます。



もりのえほんは隠し絵の代表作。絵の中にいるはずの動物を見つけるのに一苦労。

何とも人を食った表現に圧倒されます。



帰りに買った孫へのお土産は「あいうえおのほん」。

この本、孫よりもジイサン、バアサンの楽しみになる仕掛け本。

春うららにピッタリのしあわせな展覧会でした。


2016/03/28 640

. 消費税 .

先日から海外の有名経済学者が続々日本入り。

ポールクルーグマン、スティグリッジ等が盛んに消費税の延期を力説です。

アベノミクスの指南役がわざわざ日本の経済情勢を心配して来日。

はたしてその真意はどこにあるのでしょうか。


じゃぶじゃぶに資金供給を増やしても、思ったように物価は上昇しません。

禁じ手のマイナス金利政策も効果なし。

このままでは指導したアベノミクスは失敗と言われかねません。

彼らの理論では、もはや日本の経済を好転させることは無理。

せめて景気の腰折れとなる消費増税延期でお茶を濁すしか手はないのかも、、。

おりしも7月には衆参同時選挙が決定的。

与党としては増税延期の飴玉で国民の人気をつなぎとめる絶好のチャンスです。

政治家と学者の思惑が一致。耳障りの良い延期論となりました。



野党は民主と維新が合併して民進党が誕生しました。

元はと言えば別れた者同士が困ったあげく、一緒になっただけのこと。

こちらも選挙を考えると消費増税延期には反対できません。

かくかくしかじかで増税先送りはもはや決定的です。


財政規律問題はどうするのでしょうか。

待機児童問題を解決するための予算はどこから調達するのでしょうか。

「ポピュリズム政治、日本死ね!」。

こんな声が国民の間から巻き起こるのはいつの日になるのでしょうか。



2016/03/22 639

. コレクション展 .

三連休、東京に遊びに行ったついでに、横浜まで。

横浜美術館で開かれている「村上隆のスーパーフラットコレクション」。

渋谷からよこはまみらい駅まで直通。あっという間の小旅行です。

東横線で日吉まで通っていた学生の頃を思えば、昔日の感です。


今や世界を代表するアーチストの一人、村上隆。

先日、日曜美術館で彼の五百羅漢図が特集され、あまりの迫力と無邪気さに感動。

その発想の原点を探るべく家内と訪れた次第です。


この展覧会の副題が「蕭白、魯山人からキーファーまで」。

そのコレクションの膨大さに声も出ません。

まるでおもちゃ箱をひっくり返したような世界です。

縄文式土器からモダンアートまでが会場所狭しとならんでいます。


会場はどこも写真撮影OK。普通の美術展ではあり得ません。

展示品と並んで記念撮影をするシーンも各所で見られます。

若いカップルから年配の夫婦まで客層も広範囲。

人気の高さ、広がりがうかがえます。


深く狭くというコレクションの常識を覆す広範囲な収集品。

玉石混交というと語弊がありますが、まさにカオス状態。

村上隆の脳内状態もかくあらんと推測してしまいます。


収集品に私の地元三重の半泥子の茶碗を見つけ思わずニヤリ。

観る人それぞれの視点で楽しめる壮大な展示会でした。


2016/03/14 638

. インバウンド .

今月は出張続き。東京、大阪、広島と東奔西走です。

春休み中で新幹線はどこに行くにも満席。

ホテルも外国人観光客で相変わらずの取りづらさです。

今年のインバウンドは2000万人を超えるのはほぼ確実の勢い。



東京はアジア、欧米の観光客が混在。ホテルの朝食のレストランは外国かと見紛う
ばかりです。

夜の盛り場、それもかなりディープな飲み屋街も外国人で賑わっています。

寿司、天ぷらの定番から、煮込み、焼きトンと言った居酒屋メニューも大人気。
酎ハイ、ホッピーも抵抗なく受け入れられています。



広島は欧米の若いバックパッカーが目立ちます。

原爆ドーム、平和公園は日本人は年配、外国人が若者という皮肉な現象。

広島を拠点に宮島、尾道と周遊する旅が人気とか。

自転車でしまなみ海道を旅する日本版ツールドフランス。

外国人が発見した新しい旅の楽しみです。



それに対する大阪はまさに爆買の街。

ミナミの繁華街は中国語、ハングル文字の看板が氾濫。

ドラッグストアでは日本語はほとんど聞かれません。

往年の映画「ブレードランナー」さながらの賑わいです。



日本の地方都市が今後のインバウンドを考える上で重要な視点。

エリア、年齢層、所得層。

どのターゲットを狙うか、絞り込んだ戦略が必要とされそうです。


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